山里の自然


マンサク マンサク科マンサク属

山里の植物

早春、山では一番早く花を咲かせて、春の訪れを告げる木です。花の形がおもしろく、花の少ない時期に咲くので庭にもよく植えられます。高さは5~6mになります。2~3月、葉に先立ち黄色の花が咲きます。秋には美しく紅葉します。和名は黄色の花が枝いっぱいに咲くので「豊年満作」という説と「まず咲く」がなまったという 説があり.カメリア内には一部、花弁全体が赤色を帯びる品種「アカバナマンサク」が自生します。

ソメイヨシノ バラ科サクラ属

山里の植物

オオシマザクラとエドヒガンの雑種で観賞用として広く植栽されています。江戸時代の末期に江戸駒込の染井村の植木屋から「吉野桜」として売り出されました。明治5年に奈良県吉野のヤマザクラとの混同を避けるためにソメイヨシノに改めらました。
カメリアでは、駐車場の周りや15Hから16Hへ向かうカート道の両サイドにトンネル状に植栽されています。

ヤマザクラ バラ科サクラ属

山里の植物
日本の野生サクラの代表で、山地に広く自生し、古くから人々に愛好されています。
若葉と同時に花が咲く。吉野山や京都嵐山など日本各地に名所があります。

ミツバツツジ ツツジ科ツツジ属

山里の植物

山地に生え、高さ1~3mになります。葉が枝先に3個輪生します。花は葉より先に開き、早春の山を彩ります。カメリアでは日当たりの良い道路脇に帯状に群生し、紅紫の花が春の山に映えます。

エゴノキ エゴノキ科エゴノキ属

山里の植物

落葉高木で、高さ7~15mになります。幹はあまり太くならず、根元から何本も出て株立ち状のよく目立つ樹形になります。5~6月、今年伸びた短い側枝の先に白い花を1~4個下垂します。実は長さ1~1.3cmの卵球状で灰白色。実の皮にはエゴサポニンが含まれ、これを食べた時の喉を刺激し、えごいところからでたものといわれています。

ナツツバキ ツバキ科ナツツバキ属

山里の植物

山地に生え、高さ10~20mになります。樹皮は帯黒赤褐色で薄くはがれます。6~7月、直径5~6cmの白い花を開きます。花弁は5個でふちに細かい鋸歯があります。別名のシャラノキは、インド産の沙羅樹と間違えたことにより。古くは平家物語に出てくる「沙羅双樹」のことであります。カメリアはツバキ科の総称で、このコースに多くのナツツバキが自生していたため、カメリアカントリークラブと名付けられました。

タニウツギ スイカズラ科タニウツギ属

山里の植物

主に日本海側の日当たりの良い山野に生えます。下部からよく分枝して株立ちになり、高さ2~5mになります。5~7月、本年の枝先端に淡紅色または紅色の花を2~3個つけます。時に、白花のものがあり、珍しい。
カメリアでは一カ所に咲いています。果実は蒴果で長さ約2cmの円柱状で、まるでミニバナナの様です。

コナラ コナラ属

山里の植物

日当たりの良い山野に普通に見られる落葉高木です。
雑木林の代表的な樹種のひとつです。4下旬~5月上旬の新緑の季節は、ほぐれかけた芽の色が銀色から黄緑色へと、淡くかすむような彩りを見せます。まさしく「萌」です。秋には地味であるが紅葉し、ドングリの名でおなじみの実をつけます。シイタケの原木や薪炭として利用されています。

ヒナウチワカエデ カエデ属

山里の植物

山地に生え、高さ約5mになります。樹皮は灰青色で滑らかです。葉は直径4~5cm、小型で薄く、手状に7~9中裂、時に深裂します。この種は都道府県的に貴重な種として、カメリアでは造成時から移植なので保全に努めています。

冬の景色

  • 山里の植物
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積雪によりコースはクローズとなり、オープン中とは違った静かな時を過ごします。
暗色の森と雪とが織り成すモノトーンの世界に、小さく彩りを添える花があります。紅色のサザンカです。野鳥たちに食べられることがなかった柿の朱色が、侘しさに拍車をかけます。

その他の植物

アカマツ、コナラ、スギ林を主体とした二次林が大半です。確認された植物は113科446種にのぼります。特筆される種はヒメカンアオイ、エビネ、メヤブマオ、ヒナウチワカエデ、カノツメソウなどがあります。また、法面には法定植栽としてヤマハギ、カラマツ、ハンノキ、マツが人工的に植栽され、防災林としてその役割を果たしています。コナラを中心とした落葉樹林やマツやスギの針葉樹林、また、カシやソヨゴなどの照葉樹林があり、中低木のヒサカキ、アオキ、マンサク、ヤブツバキがこの森の豊かさを形成しています。森は1日1日、そして1年1年その姿を変え成熟していきます、それにはある程度の管理が必要です。管理なき森はいずれ荒廃していくのです。